ビッグバンジェネシス.0.Ym
~はじめに~
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https://omochadaisuki.hateblo.jp/entry/2019/12/28/141016
以下、本題。
無限ロック機構搭載ベイ「ジェネシス」の後継機。
昨年(2019年)10月に、「無限ロック」&「モーター搭載電動ドライバー」という巨大なインパクトを2つも引っ提げて登場した「レガリアジェネシス」が、早くも(2020年1月25日発売。前世代機発売から約3ヶ月)進化して登場。
左から、前世代機:「レガリアジェネシス(GT)」、「ビッグバンジェネシス(GT)」。色合い、形状が大きく変わって見えるが、よく見ると共通の部分も多い。こうして並べて見ると、「進化」(進化前・進化後)というより、「異なる特性を持つよく似た双子」という印象を受ける。
■付属のパーツ
<レイヤー:ビッグバンジェネシス>
前世代機のレガリアジェネシスレイヤーと同じく、一般的なGTレイヤーと異なり、これ以上分解することができない構造(アニメ劇中では、「チップ・ウエイト・ベース一体型のGTレイヤー」と呼ばれていたと思うが、「それはもはや超Zレイヤーではないのか」とは、誰もが思っているはず。だが、パッケージにはレガリア同様「GT」のマークがある)。前世代機のレガリアジェネシスと、形状・色合いが大きく異なる。
形状については、レガリアジェネシスが「スタミナ寄りのディフェンス」といった感じの丸みを帯びたデザインであるのに対し、ビッグバンジェネシスは「アタック寄りのディフェンス」といった感じのとげとげしいデザインとなっており、変化を感じる。
色合いについては、レガリアジェネシスの「白」から「紫」(と一部「赤」)への変更となっており、ある意味、形状よりも印象が大きく違って見える(ビッグバンジェネシスのこの色については、リーク画像が出回った当初、レガリアとのあまりの違いに、悪い意味で「こ、これは…」と思ってしまった。しかし、実物を手に取ってみると、これはこれで禍々しくてかっこいい、と思ってしまっているのだから不思議)。
共通部分としては、一般的なGTレイヤーのガチンコチップにあたる部分とウエイトにあたる部分。ガチンコチップにあたる部分は、金色の塗装個所を変えることで、一見すると別物に見えるように工夫されている(ビッグバンの方をよく見ると、金色の塗装がレリーフの成型と一致しない位置で不自然に途切れていることがわかる)。
<アーマー:ビッグバンアーマー>
ビッグバンジェネシスレイヤーに付属するパーツでありながら、取り外して一部のベイ(レガリアジェネシス・プライムアポカリプス)を強化する共通パーツでもある(リヴァイブフェニックスのリヴァイブアーマー、デッドフェニックスのデッドアーマーに続き、タカラトミーは、このポジションのカテゴリを正式に「アーマー」と呼ぶことにしたのかもしれない)。
ビッグバンジェネシスレイヤーに装着したところ。
効果について。アーマーが特定の位置にあるとき、無限ロックレイヤーの中央部が赤い時(バースト可能時)でも、バーストされずに無限ロック状態を維持する。
アーマーの刃がこの位置にあるとき、
レイヤーの「無限ロック解除スイッチ」(カウンター刃)に内部で干渉し、スイッチが押し込まれない。
それでは、絶対にバーストされないかというと、その攻略法は(一応は)ある。
アーマーの刃は、攻撃を受けると写真のように一段階後退する。このとき、
レイヤーの「無限ロック解除スイッチ」が押し込める(アーマー無しと同じ)状態になるため、この状態で無限ロック解除の条件が揃えば、バーストされることになる。
まとめると、ビッグバンアーマーを装着した無限ロックレイヤーのバースト条件は、
①ビッグバンアーマーを後退させる(まで攻撃を加える)
②中央部のマークを赤にさせる(まで攻撃を加える)
③「無限ロック解除スイッチ」に攻撃を加える
の3つが揃うことでバーストさせられることになっている(が、1回のバトルの間にこの3つの条件が揃う確率はというと…。それまでにオーバーかスピンで決着がつくことがほとんどだと思われる)。
重量は、アーマー無しで27g弱、
アーマー装着すると、なんと31g弱。
超Zシリーズ最重量のパーフェクトフェニックスでさえ27~28gだったのを大幅に超えて、おそらく現段階で最重量と思われる。
<ディスク:0(ゼロ)>
フレーム対応コアディスクの中でも、重量級に位置するディスク。再録されまくりの優秀なパーツ。
<ドライバー:Ym(ヤードメタル)>
中央のフリー回転ボール軸とそれをリング状のガードパーツが囲むディフェンス系ドライバー「ヤード」が、ボール軸がメタルボールになって強化された新パーツ。
メタル化の恩恵を具体的に挙げると、
◯重量増加
◯それに伴う低重心化(による回転の安定化)
◯摩擦力の低下(による回転時間増加)
重量について、
基になったヤードが7g台前半、
ヤードメタルは約9gと、2g弱程度の増加。
ちなみに、身近にある2gのものといえば、
かつお節の小分けパック(メタルって想像より重くない、って思った)。
重心については、次の摩擦力と併せて、「回転時間(持久力)の伸び」で検証した(と言うのも、私が理系に疎いため、重心の測定・表現方法、摩擦力・摩擦係数等についてよくわからないため)。なお、計測条件は、
◯シューター:ベイランチャーLR
◯シュート力:全力
◯測定結果:小数点以下切捨
まず、ビッグバンジェネシス.0.Ymは、
1回目…1分30秒
2回目…1分23秒
3回目…1分20秒
平均…1分24秒
次に、ビッグバンジェネシス.0.Yrは、
1回目…1分15秒
2回目…1分16秒
3回目…1分16秒
平均…1分15秒
よって、メタルボール化による回転時間の伸びは、約9秒増加。
■使ってみて感じたこと
◯ほんとバーストしない
これはもうほんとそう。何度か(何十回か)回してみて、一度もバーストしなかった。やはり、バーストに至るまでにクリアしなければならない条件が厳しい。第一段階の「ビッグバンアーマーを後退させる」ことすら、アーマーのロックがかなり硬いため、難しい。前世代機のレガリアジェネシスが、条件が揃ってなくてもバーストされることが多い機体だったのと比較すると、謳い文句が確実に実現されている。
◯かといって絶対勝てる訳ではない
バーストされないということは、バーストフィニッシュでは負けない、ということであって、オーバーやスピンで普通に負ける。これは、無限ロックのせいで自分のアタックを自分でいなしてしまうため、アタックが弱く、相手をオーバーやバーストにまで持っていけない。そうなると持久戦になるが、スタミナは強くない(これも無限ロックの「いなし」がスタミナを削っている印象。加えて、ヤードメタルのリングパーツの突起のせいで終盤に粘れない)ため、スピンフィニッシュは相手に持っていかれることが多い。
◯でもやっぱり見た目がカッコイイ
これはレイヤーだけでなく、ドライバーも。クリアパープルにメタルボールのシルバーが非常にクール。つい色んな角度から眺めてうっとりしてしまう。
◯「パーツ取り」と言うほどではない(デッドフェニックスと比較して)
超Zシリーズで同様のポジションだったデッドフェニックスが、実質リヴァイブフェニックスをパーフェクトフェニックスに強化するためのパーツ取り要員であったのに対し、ビッグバンジェネシスは、良くも悪くもパーツ取りと言うほどではない。良く言えば、デフォのカスタマイズ、あるいはそこからビッグバンアーマーを外した状態でも、そこそこ勝てる。悪く言えば、外したビッグバンアーマーをレガリアジェネシス・プライムアポカリプスに着けたとき、そこまで劇的に強くなる訳ではない(パーフェクトフェニックスほどではない)。プライムアポカリプスは、もともとほとんどバーストしないためあまり強化された印象がなく、レガリアジェネシスは、ビッグバンアーマーを着けても、条件が揃ってなくてもバーストされる。
■総じて
決して強くはない(デフォだと)が、見た目のカッコよさと、ギミックの面白さ(回していなくても、ついカチカチと無限ロックをいじって遊びたくなってしまう)で、とても愛せるベイ。
以上、ビッグバンジェネシス.0.Ymでした。