ベイブレードを愛しています、妻の次に

ベイブレードバーストの記事、読みたいけど探してみると意外と少ないようなので、自分で書くことにした。

インペリアルドラゴン.Ig'

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~はじめに~

この記事を含む、本ブログの文章構成等について、了承いただきたい事項があります。

下記記事内、「~はじめに~」の記載を予めご了承の上、この記事をお読みいただけますと幸いです。

https://omochadaisuki.hateblo.jp/entry/2019/12/28/141016

 

以下、本題。

 

GTシリーズ主人公機「ドラゴン」が、同一シリーズ内で進化した後継機。

まず驚くのは、価格。ブースターでベイ1個の価格としては異例の、定価2,800円(税別)。参考として、GTトリプルブースターセットが定価3,200円(税別)。当然、ベイ1個とは言え、ただのベイではない。価格に見合った(と私自身は思っている)機能として、「新・電動ドライバー」だけでなく、「覚醒機構搭載レイヤー」2大インパクを備えた革新的な機体となっている。

 

■歴代「ドラゴン」シリーズと

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左から、「インペリアルドラゴン.Ig'」(後継機)、「エースドラゴン.St.Ch.斬」(前世代機)。一目見てどちらが後継機かわかるパワーアップ感。

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■パーツ構成

GTチップ:ドラゴン

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前世代機エースドラゴンに付属のGTチップと完全同名パーツ。名前は同じだが、見た目と性能が異なっている。

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見た目について。左がインペリアル版、右がエース版。インペリアル版の方が、より洗練された印象。

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性能について。ロックの山が異なる。写真奥のエース版は、標準的な高さ(固さ)のロックが4つ。手前のインペリアル版は、高い(固い)ロックが3つ

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インペリアル版が約3g。

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エース版が3g弱。

 

ベース:インペリアル

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レイヤー初の「覚醒」機構搭載ベース(写真は覚醒前の初期状態)。かつ、2つ目の「ウエイト一体型」ベースでもある(1つ目=ロードベース)。

「覚醒」機構について。

初期状態を含め、3段階の形態がある。

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第一形態(初期状態)。中段刃(金色)が固定された状態(ということは、この後の形態で可動することになる…)。

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第二形態。中段刃の後方部が衝撃によって後退し、前方の中段刃にもともとしこまれていたバウンド刃が可動できるようになった状態(つまり、第一形態とは、このバウンド刃ギミックを殺している状態)。

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写真中、「◯」の部分が、バウンド刃の可動のためのスペース。

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ここから、

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このくらい動く。なお、バウンド刃になると攻撃力が上がるのか、については、謎である(どちらかと言うと、衝撃吸収による防御力向上の方がイメージしやすい)。が、バウンドギミックを手で「バチン、バチン」といじるだけで楽しい、そんな形態でもある。

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第三形態(最終形態)。後方の中段刃が、第二形態より更に後退することで、後方中段刃の更に後方、反対側のバウンド刃固定するまで押し込んだ状態(つまり、この第三形態は、第二形態で開放されたバウンドギミックを再び殺した形態といえる。贅沢…)。それに伴って、下段にもともとしこまれていたラバー刃が露出し、全形態中で攻撃力が最大になる、とされている。なお、GTシリーズの攻撃ラバー刃にセットで搭載されていた、バーストストッパーはない

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写真中、第二形態の「◯」の位置にあったバウンド刃(前方の中段刃)の先端が、第三形態の「◯」の位置まで押し込まれ、固定される。

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第三形態を真上から見たところ。全体的なシルエットが、円形に近づいている。

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第一形態、真上(再掲)。第三形態に比べると、より楕円に近い 。

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「覚醒」機構搭載のために、使用されているパーツ数が多く、また分厚い。併せて、ウエイト一体型であることからも、かなり重くなっている。27g弱

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比較のため、前世代機のベース(エース)+ウエイト(斬)での重量が、17g台中盤。

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GTチップを含めたレイヤー全体の重量が30g弱

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裏面。ベース自体にロックを緩くする調整がなされている。アタックタイプのベースとしては異例に思えるけれど、重量を考えると、妥当な調整。

 

ドライバー:Ig'(イグニッションダッシュ

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ガリジェネシスのハイブリッドドライバーに続く、2つ目の電動ドライバー。基本的な構造はハイブリッドと共通(ディスク一体型、電源スイッチ、左右回転切替スイッチ)だが、下記の差分がある。

◯ディスク(に相当する)部分の形状

◯軸先の形状

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ハイブリッドがボール形状だったのに対し、イグニッションダッシュアタックタイプらしいセミフラット形状

◯動き(電動軸の発動パターン)

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ハイブリッド同様、シュートの強さに応じて、3パターンの動きをするが、違いは回転の方向。ハイブリッドが一方向(シュート前に左右切替スイッチで決めた回転方向)の動きだったのに対し、イグニッションダッシュは1シュート中に左右両方向の動きをする(一方向だけのパターンもある)。この動きのメリットは、ほぼ必ず相手にぶつかれること。アタックタイプのドライバーにありがちな、「シュート直後の最も回転力が強いときに、外周を回るばかりで中央付近の相手にぶつかれない(回転力が弱まってようやくぶつかれる)」という欠点を克服している。回転方向が切り替わる際、外周から中央付近に移動するため。

以下、実際に計測した結果。なお、結果の見方は、

シュートの強さ…[開始タイミング:シュート後●秒経過]~[終了タイミング:シュート後●秒経過]:回転方向(左右)

また、回転方向は右(左右切替スイッチがR)での測定のため、逆の場合は左右が逆になる(と思われるが、Lでは計測していないため、違っていたらごめんなさい)。

・強シュート…2秒~10秒:左、10秒~32秒:右
・中シュート…2秒~30秒:右→左→右→左→右→左(交互に繰返し)
・弱シュート…2秒~8秒:右、23秒~32秒:右

なお、シュートの強さは、具体的な数値等で定義したものではなく、感覚に基づく。結果として発動時間が明確に異なることから、帰納法的に後付けで定義した(「これは、強シュートだったんだな」と)。

◯ロックの固さ(ダッシュドライバーである)

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ハイブリッドとの大きな違いのひとつ。なぜ「いきなりダッシュドライバー」なのか(「イグニッションドライバー」がないのに)。これについて、「アタックタイプだから」「主人公補正だから」と何となく思っていたが、下記動画にて、まさしくこれが正解だろうと納得の説明がされていたので紹介させていただきます。

https://youtu.be/Oo8Fmf8Sttg

動画の作成者は、「レオトイ」さん。上記動画から、一部抜粋と意訳すると、

イグニッションダッシュは、優秀なアタックタイプドライバーであるがゆえに、「使いたいと思わせる」ドライバー。一方で、その優秀さである「相手と確実にぶつかれる」という特性は、裏を返せば「バーストされるリスクが高い」ドライバーということでもある。高額商品であり、電動というロマン溢れるギミックからも、「使いたい」「活躍させたい」ドライバーであるのに、すぐバーストされてしまっては、ガッカリ、誰も使わないだから、通常ロックではなく、初めからダッシュ化し、バースト耐性の高いドライバーとしてリリースされた。

なるほど。たぶんそうだ。

(…余談だが、私はこのレオトイさんの動画を観て、ベイブレードを始めた。今も毎回動画が更新されるのを楽しみにしている。)

 

■回っているところ

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なお、イグニッションダッシュの電動ギミック発動中は、下の写真のようにLEDが点灯する。

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■使ってみて感じたこと

◯イグニッションダッシュ最高

ガリジェネシスのハイブリッドの時にも書いたが、やはりロマンがあるパーツは面白い。しかも、ハイブリッドもそうだが、ロマンに終わらず実用性も十分。ハイブリッドと比較すると、見た目はほとんど同じなのに、モーターの回転方向だけで見事に差別化されているのが素晴らしい。アタックタイプの電動ドライバーとして個性を確立している。

◯インペリアルは手動で覚醒させがち

レギュレーション的にどうなのか気になるところではあるが、事実として、手動で覚醒させることができ、かつ、覚醒が使い込みによるものか手動によるものか、おそらく判別がつかない。大会等でのオフィシャルな使用はともかくとして、個人で楽しむ分には、3形態のうち自分の好きな状態を選択できるというのは、メリットだと思う。

◯ロックが緩い

アタックタイプのレイヤーとしては、おそらく異例なほどロックが緩い。前述したように、妥当な調整だとは思うが、最初に組んだ時には驚いた

◯デフォルトのカスタマイズで使いたい

主人公機っていうのもあるし、レイヤーとドライバーの相性が良い(アタックタイプとして強力だけどロックが緩いレイヤー×ロックが固いだけじゃないアタックタイプのドライバー)からでもある。

 

■総じて

何度も回したくなるベイ。価格相応の、愛せるベイ。

 

以上、インペリアルドラゴン.Ig'でした。